広告とコンテンツマーケティングは違うモノ?
広告とコンテンツマーケティングは違うモノ?
コンテンツマーケティングという言葉がコミュニケーションの世界で語られるようになってだいぶ時間がたちますが、今一度このコンテンツマーケティングというものを見つめ直してみよう。
よく言われるのが広告とコンテンツマーケティングの発想の違い。
広告は「企業が伝えたいこと」を一方的に伝える。コンテンツマーケティングは「企業が伝えたいこと」と「生活者が知りたいこと」のギャップをコンテンツで埋める。つまり一方的なコミュニケーションではなく合致点が見いだされる受け入れられる、求められるコミュニケーション手法であると。。。これホントか??もし、これが本当だとすると、ここでいう「広告」をやってきた人は広告をあまり考えてやっていませんねと思う。広告という一見一方的な手法だからこそ、企業が言いたいこと、というか商品の魅力を徹底的に掘り下げて、生活者に何が受け入れられ、どこで合意できるかを探す。そしてその合意点が最大限に受け入れられるために表現を行う。それが広告ではないかと。。。あれっ?コンテンツマーケティングがやっていることと広告がやっていることは本質は一緒?!そうなんです。私たちが思うのは、コンテンツマーケティングと広告の本質は一緒!だからこそ、広告に求められていたブランドのこそがコンテンツマーケティングにも本来必要だと思うんです。もっというと、手法のみに陥っているコンテンツマーケティングにブランディング視点が求められるべきだと思うんです。
前置きが長くなりましたが、今回のテーマはコンテンツマーケティングとブランディング
広告におけるブランディングとコンテンツマーケティングにおけるブランディング効果は一緒ですか?ゴールは一緒です。ただし、作り方と捉える相手が違います。ざっくりと広告の代表TVCMとコンテンツマーケティングを比べてみましょう。
TVCM
・ブランドの中で一番強く訴求すべきストロングメッセージを行う
・できるだけ多くの人届けることを目指し多くの人が合意できる作りを行う
・ターゲットが広いので最大公約数的なメッセージになってしまう可能性もある
・言ったら、おおきなパンチで一発KOを目指すコミュニケーション
コンテンツ
・ブランドの構成要素(たとえ小さくても)を個別に切り出したメッセージを行う
・そのコンテンツに反応するセグメントターゲットを設定
・ネタとターゲットがセグメントされているので深い共感を獲得しやすい
・言ったら、ピンポイントであたるジャブのような地味に効いてくるコミュニケーション
この二つを比べると、どっちがいいとか悪いとかではなく、一長一短ありますよね。そうなんです。きっと両方とも必要なんです。TVCMでバーンとコミュニケーションをやりながらコンテンツを有効に活用してジャブで小さな合意を取り続ける。そういう複合的なコミュニケーションが必要だし、その二つを効果的に、効率的に展開するためにはコミュニケーションの根っこになる「ブランド」が必要なんだと思います。もし、ブランドなくコンテンツマーケティングを行うと、コンテンツ単体では「いいね」と言ってもらえても、それがブランドに寄与しない(売上につながらない)コミュニケーションになってしまうかもしれませんね。
どうですか?コンテンツマーケティングでのブランド視点でのアプローチちょっと面白そうじゃないですか?コンテンツマーケティングという手法が浸透してきた今だからこそブランド視点での本来あるべきコンテンツマーケティングをやってみてはいかがですか?
すべての道はブランドに続くですね。